9世紀の世界(801年〜900年)
大きな帝国が分かれ、地域ごとの体制に移っていく世紀です。フランク王国はヴェルダン条約で分割され、東ヨーロッパではルーシが成立しました。バグダードでは知恵の館が整えられ、フワーリズミーが数学書を著します。中国では唐の支配力が弱まり、日本では藤原氏の摂関政治が始まり、かな文字の普及とともに国風文化が形づくられていきます。東南アジアではアンコール朝が成立しました。中米ではマヤ低地の都市が放棄され、北部ではチチェン・イッツァが栄えます。太平洋では東ポリネシアへの拡散が進みました。
地域別の内訳
この世紀は年表の区間「中世」にあたります。
9世紀の主な出来事(8件/収録は17件)
ここに出しているのは主な項目です。補足・背景・帰結・出典を付けた全件の一覧は、時代別のページにあります:中世
| 年代 | 地域 | 出来事 |
|---|---|---|
| 802年〜1431年 | 南アジア・東南アジア | アンコール朝 カンボジア。灌漑を基盤に大規模な都城を営んだ。 |
| 820年 | 西アジア・中東 | フワーリズミーの数学書 一次・二次方程式の解法を体系化し、インド由来の記数法を紹介した。 |
| 830年 | 西アジア・中東 | 知恵の館 バグダードの図書館・文書庫。この時期、ギリシア語・シリア語・サンスクリット語の文献がアラビア語に翻訳された。 |
| 843年 | ヨーロッパ | ヴェルダン条約 フランク王国が三分され、独・仏・伊の原型となった。 |
| 862年 | ヨーロッパ | ルーシの成立 ノヴゴロド・キエフを拠点とする国家が形成された。 |
| 866年〜1068年 | 日本 | 藤原氏の摂関政治 天皇の外戚として摂政・関白の地位を占め、政治の中心となった。 |
| 900年 | 南北アメリカ | マヤ低地の都市の放棄 干ばつを含む複数の要因が議論されている。 |
| 900年〜1200年 | 南北アメリカ | チチェン・イッツァの隆盛 ユカタン半島北部の都市。セノーテと呼ばれる泉が水源となった。 |
世界人口の推計(百万人)
1950年以前は研究者によって推計に幅があります。
| 年 | 推計(百万人) |
|---|---|
| 900年 | 226〜240 |