14世紀の世界(1301年〜1400年)
疫病と戦争が広い範囲に及んだ世紀です。ヨーロッパではペストの大流行で人口が大きく減り、百年戦争が始まり、教皇のアヴィニョン移座と教会大分裂で教会の権威が揺らぎました。中国では元が退いて明が成立し、朝鮮半島では朝鮮王朝が開かれます。西アジアにはティムール朝が興りました。アフリカではマリ王国のマンサ・ムーサがメッカに巡礼し、イブン・バットゥータが各地を旅し、イブン・ハルドゥーンが『歴史序説』を著して、当時の広い往来が文字に残されています。東南アジアではアユタヤ朝とマラッカ王国が姿を現しました。日本では南北朝の内乱が続き、室町幕府が成立します。
地域別の内訳
この世紀は年表の区間「中世」にあたります。
14世紀の主な出来事(8件/収録は30件)
ここに出しているのは主な項目です。補足・背景・帰結・出典を付けた全件の一覧は、時代別のページにあります:中世
| 年代 | 地域 | 出来事 |
|---|---|---|
| 1309年〜1377年 | ヨーロッパ | 教皇のアヴィニョン移座 教皇庁が70年間フランス南部に置かれた。 |
| 1321年 | ヨーロッパ | ダンテ『神曲』 トスカナ語で書かれ、イタリア語の基礎となった。 |
| 1324年 | アフリカ | マリ王国のマンサ・ムーサによるメッカ巡礼 西アフリカの金と地中海世界の交易関係を示す記録が残る。 |
| 1325年〜1354年 | アフリカ | イブン・バットゥータの旅行 西アフリカから中国まで巡り、『三大陸周遊記』を残した。 |
| 1336年〜1392年 | 日本 | 南北朝の内乱 京都の朝廷と吉野の朝廷が並び立ち、各地で戦いが続いた。 |
| 1337年〜1453年 | ヨーロッパ | 百年戦争 イングランドとフランスが断続的に戦った。 |
| 1347年〜1351年 | ヨーロッパ | ペストの大流行(黒死病) ユーラシア西部で人口が大幅に減少した。 |
| 1368年〜1644年 | 東アジア | 明 15世紀前半に鄭和の艦隊がインド洋へ派遣された。 |
世界人口の推計(百万人)
1950年以前は研究者によって推計に幅があります。
| 年 | 推計(百万人) |
|---|---|
| 1340年 | 443(下限のみ) |
| 1400年 | 350〜374 |